コンセント [感想]
作者:田口ランディ
<あらすじ>
餓死後腐乱した兄が発見された。
いわゆる「引きこもり」だった兄が生きることを停止してしまった理由が知りたかった。
そして兄の幻覚を見る理由も・・・。
生前兄がよく話していた映画に登場する「コンセント」をもった少年のことを思い出す。
その「コンセント」とは何を意味するのだろうか?
<感想>
難しい内容でした。
個人的見解によると、自分以外の人にも感応してしまうこと人を「コンセント」と表現
しているみたいです。
主人公のユキは大学で心理学を学んでいたため、当初は病気を疑い感応してしまう
超常的な現象を受け入れることができませんでした。でも、突然そんなことを言われ
たり体験したりしてすんなり受け入れることができる人って、皆無に等しいのでは?
それでも実際自分が体験してしまえば、それはもう事実になる。
その事実を受け入れられなければ、またしても苦しむことになる。
世の中には色々な人がいて、中には自分の価値観では到底理解できない人もいる
かもしれない。だからと言って頭ごなしに否定することで理解できないことを解決しな
いように心がけたいなと思った作品でした。
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